名古屋の営業系企業にて、幹部研修としてコーチング技術を学んでいただきました。
1月より4回、合計12時間半。12名の幹部が参加されました。
最初コーチングのイメージは、「相手へ指示して行動してもらうこと」とだったので、
コーチングの具体的なスキルを伝えるうちに、
「相手が主役」で、「指示命令はしない」「支援する」ことがコーチングだということを徐々に納得していただけたようです。
中には、部下には「仕事の完成はいつまでにできそうか?」というオープンクエスチョンしか使わないという方がいらっしゃって、
理由を聞くと、
「どうやって?」とか「なぜ?」とか別の質問をすると、自分が知らない答えが返ってくる可能性がある。
それは嫌だから、そもそも質問をしない。
という答え!
コーチングスキルを教えていて、初めて聞く答えでびっくりしましたが、よくよくその方の心理を考えるとそうかと思いました。
上司たるもの、部下に知らないという恥ずかしい姿は見せられないという不安があるようです。
確かにオープンクエスチョンを相手にするには勇気が必要と習ったなと、改めて気づかされました。
そういう人がいると、今後は改めて気をつけながらお伝えしようと思います。
研修が進むにつれて、コーチングが具体的にどのような場面で自分の仕事で役立ちそうか考えてもらったところ、
・お客様への提案に使えるのではないか。
・部下への面談
・部下の目標達成支援
・会議のアイディア出し
といった案が出ました。
そこで、一人ひとり具体的にイメージしていただき、4回の講義の間に課題として実際にやってもらいました。
受講者によって取り組みには個人差があったものの、どなたも自分の周りの方にコーチング練習をした結果、
・今までお客様には自分の言いたいことだけを言っていたが、聴くことによって今まで拾えていなかった情報を得ることができた。
・ミーティングのアイディア出しで使ってみたら、自由な発想が出た。
・部下が無意識にやっていた営業方法を独自の方法として改めて考えてもらうのに使ってみた。振り返りに良いと思う。
といった声が聞かれました。
コーチングはコミュニケーションの手段なので、仕事の中で使ってこそ生きます。
研修でコーチング手法を学んだけれども、全く実践で使えないという会社の声も聞きますが、
それは現場で使うイメージを研修の中で掴んでいないからです。
弊社では、現場で使って納得してもらうことを第一に研修をしています。
実践的な使い方を学びたい方はお問い合わせください。