http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/8573
コーチングの技術の一つに、「フィードバック」があります。
これは、フィードバックする側(コーチ側)には、相手に思い切って言う勇気が必要です。
フィードバックによって、コーチングを受ける人にとって、
・自分では思ってもみなかったことを言われて、新しい気づきが産まれることがある
・自分の想いを肯定されて、更に強く感じることができる
・コーチから承認や共感を感じることができる
・そこから新しい思考が始まることがある
など、コーチングを受ける人にとって、大きなメリットをもたらすからです。
しかしながら、フィードバックには、相手にネガティブな内容を返すこともあるので
・否定されたように感じる
・逃げていたことを指摘されてぐさっとくる
・とても受け入れがたい
といった反応になることもあります。
しかし、コーチは、相手のためを思ってフィードバックをしましょう!
と、コーチング技術では習います。
中原准教授は、フィードバックを受ける側のポイントを、
1.聞き切る
2.感謝する
3.具体化する
4.対話する
5.これからを考える
の5つに分けて解説されています。(詳しくはページをご覧ください)
このように、受ける側について、あまり考えたことがありませんでした。
せいぜい「受け止める」「感謝する」ぐらいで、後はフィードバックを受けた人の反応次第と捉えていたからです。
そもそも経営者へのコーチングでは、アグレッシブな人が多いので、
フィードバックから何かを自分で掴み取ろうとされ、こちらからはただフィードバックを返せば、その後どんどん話が膨らんでいくことが多いものです。
しかし、フィードバックを受けても、反応が薄い人も中にはいらっしゃるので、
その場合、もう少し深掘りすれば、相手に気づく点もあるのかもなと感じました。
コーチは、コーチングを受ける人に、
こういった視点を伝えて、フィードバックをより効果的にするという考え方もあるなと考えさせられました。