今日、日本のジェンダーギャップ指数が120位と発表されました。
最近周りでジェンダー平等について見聞きしたり、話し合う機会が増えています。
昨日も広告に於けるジェンダー平等について考える機会がありました。
そんな中、ジェンダー平等について話している時に言われる言葉が気になっています。
「気にしすぎだよ。自分は男も女も無い。同じ人間と思っている。」
「能力で判断すればいいだけで、女性を無理に引き上げなくてもいいんじゃないのかな。」
といったような、ジェンダーギャップを気にする方がおかしい。無意味だというような論理にすり替えられる人が少なからずいらっしゃることです。
ギャップなどそもそも無いという前提の言葉です。
これを言われると、不平等という被害を受けている側は、つい言葉を飲み込んでしまいます。まるで違和感を抱いている自分がおかしいと断罪されたかのように。
こういう言葉に名前が付いているということを最近知りました。
「マイクロインバリデーション」というそうです。
マイノリティの感情や経験、現実を無価値化することを表します。
被害を受けた人に向けて、気にしすぎだよといったメッセージを浴びせることは、
ヘイトスピーチといった明らかな差別よりも、ダメージが強い側面があるようです。
先日報道ステーションのCMが問題となり、流すのを辞めたという事例がありました。
ジェンダー平等があたかも達成されているかのような誤解を与える内容となっていました。
救いなのは、おかしいよねという声を上げる人が増えてきているということです。
目をそらさず、話し合うことを続けたいと思います。