このブログの記事は、「視点を変えてみると、物事の別の面が見えてくる」
というテーマで書くことがよくあります。
その中で、ずっと視点を変えるためには一番必要なことがあるよなと思っていることがあります。
それは、自分軸を持つ。
自分軸という言葉は、広まっているようなそうでないような中途半端な言葉のような気がしますが、芯をしっかり持つとも同じです。
これなら昔から言われてることですね。
腹に力を入れて、背骨をまっすぐ保ち、頭が上から吊られているように感じながら立つ。
姿勢の教室ではこのように教わりました。
これは、物理的な、自分軸を持つですね。
今回は、心の自分軸を持つ必要性を考えてみたいと思います。
ある局面を打破できない。煮詰まったという時に、視点を変えると突然視界が開けることがあります。
あるいは、これで良いと思い込んでいた物事を、別の人の視点で見ると、その人にとっては間違いであるかもしれないと気付くこともあります。
このように、視点を変えることは、日常意識しないとなかなかやらないことなので、敢えてやると効果が絶大です。
しかし、視点を変えた時に、自分軸も曲がってしまったら、視点を変えたそもそもの意味が変わってしまいます。
ある会社の経営者で、行き詰った時に、経営コンサルタントさんの意見を聞きました。
丁寧な作りで売っていたその会社の商品は、他社と比べると高級でした。
コンサルタントは、他社並に売値を下げることが顧客思考で良いとアドバイス。
経営者はそうかと思い、売値を下げていった。
この会社の行く末がどうなったか。
自分軸とは、会社に置き換えると理念です。
絶対にゆるがないもの。
会社の根底にあるものです。
この会社の理念がなんだったかによって、売値を下げたことが良かったかどうかは変わります。
視点を変える時に、見えてきた別の方法に惹かれて、自分軸まで変えてはいけません。
それでは、自分の存在意義が変わってしまいます。
自分軸に照らし合わせて、その方法を取るべきか取らざるべきかを判断します。
では、あなたの自分軸について一度考えてみませんか。