社内コミュニケーションの問題で、社員をどう呼ぶかというのも重要です。
新しく入った社員は新入社員と呼ぶとサボります。
以前あるコンサルタントの方が言っておられた言葉ですが、
最近別の方も同じことを言っておられるのを聞いてそうだったなと思いだしました。
新入社員という呼称は、文字通り取ると、別に何の問題もありません。
しかし、新しく入った社員に、あなたは新入社員だという呼称で呼ぶと、
その呼ばれている間はどう感じるかというところが問題です。
周りも、本人も。
ああ、通常の社員ではないから許される存在なんだなと感じます。
人間は楽な方へ考えるくせがありますから、都合のいいようにとらえるわけです。
つまり、入ったばかりだから、教えてもらうのが当たり前という意識になります。
受け身です。
そして、既存の社員も、教えて当たり前、わからなくて当たり前だと思います。
すなわち、その間はまともな仕事ができなくても大丈夫という免責となるわけですね。
当然、本人はその待遇に甘え、仕事をサボります。
もちろん入社したばかりの時は、実際の業務としては、色々と教えてもらわないといけないことばかりでしょう。
そういう業務のことではなくて、気持ちの持ち方を普通の社員ではないとしてしまうと、
人間はそういう思考にとらわれるわけです。
社内コミュニケーションは、その人がどういう前提で言葉を受けるか、
そして、伝える側もどういう意識で相手を捉えて伝えるかがとても重要です。
なので、新入社員という呼び方はやめて、一社員として普通に扱えば、
対等な社内でのコミュニケーションの場に立つのではないかと思います。
しかも、入社したばかりの時期だからこそ、できる働きがあります。
まだその環境に染まっていない新鮮な視点があるかもしれません。
これについてはどう感じる?
このやり方は理解できる?
この商品を初めて使ってみて、使い心地はどう?
その環境にどっぷりハマっていない人からの意見は、意外にびっくりするような効果も時に生まれます。
あっという間に染まりますから、新鮮な意見を聞けるのはほんの一瞬です。
それを、新入社員という枠にはめて、これまでの社風ややり方を教えこむのはもったいないように思います。
それをしないのは、既存の社員達が文化を壊されるのを怖がってるからのようにも感じます。
人間は変化を好まず、今までのやり方を守る方が安心すると言います。
しかし、変化が無いと進歩もしません。
あなたはどう思いますか。